パリ五輪の女子ボクシングにおいてある選手の性別が話題になっています。
その選手とはアルジェリアのイマネ・ケリフ選手です。
はたして、イマネ・ケリフ選手は男性なのでしょうか?女性なのでしょうか?
調査してみました。
イマネ・ケリフは男性?女性?
結論から申し上げますと、イマネ・ケリフ選手は女性です。
しかし問題になったのはイマネ・ケリフ選手が生まれつき『XY染色体』をもっているからです。
通常女性なら『XX染色体』男性なら『XY染色体』をもっています。
では、なぜイマネ・ケリフ選手は『XY染色体』をもっているのに女性なのでしょうか?
イマネ・ケリフは染色体異常の病気だった
イマネ・ケリフ選手が女性なのに『XY染色体』をもっているのは「アンドロゲン不応症」という病気なのではないかと噂になっています。
アンドロゲン不応症(あんどろげんふおうしょう、Androgen insensitivity syndrome)とは、染色体が46,XYで精巣を持つが、表現型(外見に現れた形態・生理的な性質)が女性である病態のことである。
引用:看護roo!
イマネ・ヘリフ選手は『XY染色体』を持った生まれながらの女性の可能性があります。
「アンドロゲン不応症」だと筋力が男性のように強い場合があるようです。
しかし本人が「アンドロゲン不応症」だと公表している訳ではないのであくまで噂です。
イマネ・ケリフはトランスジェンダーではない
イマネ・ケリフ選手はトランスジェンダーではないと言われています。
トランスジェンダーとは「生物学的性と性自認が一致していない人」 です。
男性から女性に性転換手術を受けた訳でもありません。
イマネ・ケリフのwikiプロフィール
ここからは、イマネ・ケリフ選手のプロフィールを紹介します。
名前:イマネ・ケリフ(Imane KHELIF)
生年月日:1995年5月2日
年齢:25歳(2024年月現在)
国籍:アルジェリア
身長:178㎝
職業:ボクシング選手
国籍はアルジェリア
イマネ・ケリフ選手の国籍はアルジェリアです。
北アフリカに位置し、地中海を隔ててフランスやスペインと向かい合っています。
世界全体でも10番目に大きい領土面積を持つ国家です。
以前はサッカーをしていた
イマネ・ケリフ選手はボクシングをする前はサッカーをしていました。
10代の頃は大変実力のある選手で、チームも優秀な成績を収めていたそうです。
その後ボクシングに興味をもったイマネ・ケリフ選手ですが、父親は女性がボクシングをすることには反対していたそうです。
隣の村の練習場に行くバス代を稼ぐためにイマネ・ケリフ選手は金属クズを売ってバス代を稼いでいたそうです。
ユニセフの親善大使
イマネ・ケリフ選手はユニセフの親善大使としても活動されています。
ユニセフの親善大使とはどんな役割があるのでしょうか。
ユニセフのHPには
ユニセフ親善大使は、ご自身の著名人としての知名度を活かし、世界の子どもたちが直面する問題を幅広く訴え、ユニセフの活動を伝え、協力を呼びかける役割を担っています。
と記載されています。
またイマネ・ケリフ選手はユネスコのインタビューで
私の夢は金メダルを取ることです。アルジェリアの恵まれない女の子や、子供たちに刺激を与えたいです。
と答えています。
【パリ五輪】相手が45秒で棄権
パリ五輪、8月1日に行われたボクシング女子66キロ級2回戦、開始46秒で相手のアンジェラ・カリニ選手が棄権しました。
カリニ選手は「あれほど強いパンチを受けたことは今までなかった」とコメントし、鼻を骨折した可能性もあるとのことです。
また、カリニ選手は「私は諦めなかった。でも、1つのパンチが痛すぎて、もうたくさんだと言ったの。私は胸を張っていくわ」とコメントしています。
写真左がイマネ・ケリフ選手、右がアンジェラ・カリニ選手です。
上の画像を見てもケリフ選手は肩から腕の筋肉が男性的ですね。
骨格も男性的です。
カリニ選手のコーチは、試合前からイタリアの多くの人が「お願いだから戦わないで。相手は男だ。あなたにとって危険だ」と言っていると、試合を辞退することを勧めたそうです。
しかし、カリニ選手は戦うことを選んだと明かしています。
コーチが危険だからと辞退を進めるとは異例ですね。
アンジェラ・カリニ選手は棄権した試合後、リングの上でひれ伏し、泣き崩れていました。
東京五輪ではベスト8で敗退
イマネ・ケリフ選手は東京五輪にも出場しています。
もちろん、女性としてです。
東京五輪ではベスト8で敗退しています。
であれば、カリニ選手が「あれほどのパンチは受けたことがない」というコメントにも少し、疑問を感じます。
もっとパンチ力がある選手がいても不思議ではありません。
五輪に出場できた理由
イマネ・ケリフ選手は2023年に行われた世界選手権に、XY染色体を持っていることを理由に出場できませんでした。
世界選手権は国際ボクシング協会(IBA)主催しています。
しかしパリ五輪は、国際ボクシング協会(IBA)ではなく、(IBA)よりルールが緩い国際オリンピック委員会(IOC)がボクシングを管轄、運営しています。
IOCが管轄していることでイマネ・ケリフ選手は東京五輪、パリ五輪に出場できたと言われています。
国際ボクシング協会(IBA) 世界選手権 →厳しい
国際オリンピック委員会(IOC) オリンピック →緩い
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はパリ五輪、女子ボクシング代表イマネ・ケリフ選手の性別についてまとめてみました。
結果イマネ・ケリフ選手はXY染色体をもった女性である可能性が高いことが分かりました。
イマネ・ケリフ選手が女性として競技に出るのかは、大変難しい問題も含んでいると思います。
IOCが出場を認めたからには、イマネ・ケリフ選手に頑張ってメダルを取ってくれるよう応援しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。